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骨盤エクササイズ

骨盤エクササイズは、普段の姿勢・くせ・しぐさの問題、運動不足、出産などにより生じた骨盤の歪み(ゆがみ)を矯正する運動。骨盤ストレッチも同様の意味を持つ。
骨盤の歪みを放置しておくと基礎代謝の低下を招き、結果、脂肪が蓄積されやすい体質へと悪化する可能性が高く。また、浮腫みや、産後太りの原因ともなりかねない。

骨盤を矯正するために、さまざまなエクササイズやストレッチ方法があるが、自分の骨盤がどのように、どのくらいゆがみ、あるいは開いているのかを確認し、適切な方法を選択することが重要である。

骨盤エクササイズの効果

骨盤エクササイズとは、普段使うことのない筋肉を鍛え、骨盤の歪みを正常に戻すための運動。
骨盤の歪みによって生じる現象として、ボディラインの崩れや下半身太り、基礎代謝の低下などがあげられるが、これらは骨盤の引き締めにより解消される。

同時に、O脚の改善や浮腫み解消などの効果も期待でき、基礎代謝の向上は脂肪の蓄積しにくい体質をつくり、むくみの解消が血流を促がし、さらに新陳代謝を高めるなど、ダイエットにも効果的である。

骨盤の歪みをチェックする方法

骨盤のゆがみをチェックする前に、マットやビニールテープなどを用意しておく。

1. まず、自分の足よりも一回り大きい枠を作り、枠内で足踏みを行う。 2. 次に、枠内の中心に立ち、眼を閉じたまま脚踏みを行う。その場で脚と肘を高く上げ、50回数える。 3. 足踏みを終えたら眼を開け、枠内の中心位置からどの方向に動いているかを確認する。

前後に移動した人

前後に移動している人は、骨盤が前後いずれかに傾いている可能性がある。 骨盤が前傾しているとお尻が出っ張りやすく、後傾していると姿勢が悪く猫背などになりやすい。また、骨盤が開きがちとなっているため、お尻が垂れるようになり、下腹部が出っ張る。

左右に移動した人

左に移動した人は左に骨盤が傾いており、右に異動した人は右に骨盤が傾いている可能性が高い。 骨盤の開き具合が左右で違う人は、くびれの位置や脚の太さが異なる場合もある。

反転した人

時計回り・半時計回りに反転している人は、骨盤がねじれている可能性がある。
ねじれ骨盤はホルモンバランスへの影響が大きく、生理不順や更年期障害のリスクが高まる。 また、骨盤の捻じれが原因で血行不良を引き起こすと、新陳代謝を低下させたり、内臓に負担をかけたりすることがある。

ゆがみの理由

骨盤とは一つの骨ではなく、6つの骨から構成された集合体の総称。
骨盤を構成しているそれぞれの骨をつなぐ関節を仙腸関節と呼ぶ。仙腸関節は周囲の筋肉などによって支えられているが、外部から圧力を受けると歪みやすく、普段の姿勢・くせ・しぐさ、運動不足、出産などにより容易に歪みを生じる。

やり方

骨盤ダイエットは、それぞれの歪み方に合った方法を確認しながら実践する。
例えば、骨盤が前後に傾いているタイプであれば、ショルダーブリッジというエクササイズがお勧め。お尻を持ち上げるエクササイズであり、骨盤と一緒に大臀筋を鍛えることもできる。また、お尻が垂れるのを防止する効果もある。

骨盤が捻じれているタイプの人は、手を胸の前でクロスし、脚を伸ばした状態で座り、手を胸元から離さずに、お尻だけで歩くエクササイズが効果的。前に歩いたら後ろに戻る、を繰り返すのがポイント。ただし、膝を曲げたり、手で反動をつけたりしないこと。

注意点

骨盤を意識しすぎて、エクササイズ中に息が止まってしまう人もいるが、息を止めないように注意する。呼吸を止めると体が硬くなってしまうため、自然な呼吸を保ち、柔軟なエクササイズを心がける。